QGISで作業をしていると、次のようなことでお悩みの方はいらっしゃらないでしょうか。
- 手元にあるCSVファイルの座標同士を結ぶ、ライン形式のSHPファイルを作成したい
ということで今回は、QGISの座標データ(CSV)同士を結ぶラインを引いてSHPファイルを作成する方法について簡単に記事にしていきたいと思います。
※本記事は一方法の紹介です。できる限り正確な情報に努めますが、本記事によって損害が生じた場合においても一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
問題の対処法
WKT形式(LINESTRING)のCSVファイルを作成する
対処法は三つの手順を踏んでいきます。
WKT形式(LINESTRING)のCSVファイルを作成、それをQGISに読み込み、SHP形式でエクスポートする、ということになります。
それでは具体的に手順を図説していきます。
まずはExcelを開き、QGISに読み込ませるCSVファイルを作成します。
各列について、A~D列は10進法で記述した座標データ、E列はWKT、F列は追加したいカラムになります。
作業用のA~D列はマストではありません。
またF列は任意なので、「info」というカラム名でなくても、何の情報を入れても大丈夫です。
重要なのはE列のWKT。
そのWKTの先頭に書いてある「LINESTRING」とは何か。
これはいわゆる「ライン形式ですよ」という宣言になります。
なのでE列のセル内の意味としては、「ライン形式ですよ、どこを結ぶかはカッコ内の座標を読み込んでね」ということになります。
簡略的に書くと次のようになります。
LINESTRING(X1 Y1,X2 Y2) (←コピペで代入可能です)
これをCSVファイルとして保存して、ひとまず準備完了です。
QGISでWKT形式で作成したCSVファイルを読み込む
「新規シェープファイルレイヤボタン」を押して、データソースマネージャー>CSVテキストを開きます。
すると、読み込みたいCSVファイルの設定について聞かれますので、次のように設定します。
設定したら「追加」します。
すると無事、座標同士を結ぶラインが作成されました。
写真は見やすくするため、ラインの幅を広くしていますが、きちんと2点の座標間で描画されています。
SHPにエクスポートする
最後に作成されたCSVファイルを選択した状態で右クリックし、エクスポート>新規ファイルに地物を保存と進みます。
名前を付けてベクタレイヤを保存ダイアログが出てきますので、形式、ファイル名、CRSを主に設定して「OK」します。
時々、文字化けすることがありますが、そうした場合は、「文字コード」を変えてみるのも良いと思います。
終わりに
ということで今回は、QGISの座標データ(CSV)同士を結ぶラインを引いてSHPファイルを作成する方法について簡単に記事にしてきました。
簡単な操作ですので、少しでも参考にしていただけましたら幸いです。
最後までブログを読んで頂き、ありがとうございました。
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