旅行は近場も良いけれど、たまには遠方にも出かけてみたいという方は多いのではないでしょうか。
そこで私が思い浮かんだのが北海道の端っこでした。
物理的に遠ければ遠いほど非日常感は際立ちますし、道内には大学時代の友人もいます。
その友人は道東にいますので、今回は東の端っこ、根室市が目的地になります。
ちなみに北海道の東の端ということは日本の東の端ということになりますが、正真正銘の東の果ては納沙布岬です。
せっかくならばこの岬を訪れることも当初は考えたのですが、同時に北海道の東端付近の風景として学生時代から気になっていたものが、春国岱という場所にあるようですした。
ということで今回は春国岱がおすすめな理由を、春国岱に出掛けたときの模様とともに記事にしていきたいと思います。
春国岱がおすすめな理由
さっそく春国岱がおすすめの理由はずばり、立ち枯れした木々の風景が見られるからです。
あまりに神秘的なその風景は「日本離れしている」、「この世の果て」などと形容されます。
ちなみに付近の立ち枯れた木々の風景としては、別海町のトドワラが有名ですが、数年前の洪水により枯れ木が流出してしまったようで、現在ではかなり様子が様変わりしているとのことです。
根室駅からのアクセス
根室駅からのアクセスは、公共交通機関であれば、根室交通厚床線になります。
訪問時は朝食の調達をしがてら、お店付近のバス停から途中乗車することにしました。
厚床線に乗り約15分ほどでネイチャーセンター最寄りの「東梅」バス停に到着しました。
バスの自動放送からわかったことですが、読み方はトウバイだそうです。
バス停の向かいには東梅駐車場があります。
この駐車場にネイチャーセンターへ続く小道があります。
春国岱での過ごし方の一例を紹介
春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターに到着です。
どのような施設なのか、ホームページには次のように書かれています。
根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターは、野鳥をはじめとする野生動植物の宝庫である春国岱(しゅんくにたい)の自然環境保全と環境教育的活用のため、根室市が建設し、平成7年4月にオープンした施設です。ネイチャーセンターでは、レンジャー(自然専門職員)がいて、春国岱および周辺地域の自然環境の調査および利用者の方々へのさまざまなサービスを行っています。
施設は営業時間が決まっているそうですが、まるで厚床線が営業開始時刻に合わせているかのようにスムーズです(執筆時点の時刻)。
館内では春国岱がどんな場所なのかを資料で学んだり、双眼鏡で春国岱の様子を覗いたりしました。
また本格的に歩き始める前に、お手洗いなども借りました。
ネイチャーセンターをでて春国岱へ移動します。
一度東梅駐車場まで戻り、分岐の坂道を下ります。
下ったところの辺り一帯は漁師の方が見えたので漁場となっているようです。
春国岱の入り口は写真に見えている橋の先です。
春国岱に到着です。看板があります。
なお春国岱最寄りの駐車場としてはこのあたりが使用できるそうです。
春国岱とはどんな場所なのか、ネイチャーセンターのHPには次のように書かれていました。
春国岱(しゅんくにたい)は、オホーツク海と風蓮湖の間に横たわる長さ8km、最大幅1.3kmの細長い島です。周囲を海と湖、干潟に囲まれ、海岸草原、湿原、森林など多様な環境が一まとまりになって存在します。春国岱・風蓮湖は、これまでに約310種の野鳥が記録され、野鳥の聖域と言われており、根室を代表する自然の宝庫です。
2005年にはラムサール条約に登録され、2010年には東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークにも参加し、湿地や水鳥の生息地の保全を行っています。
改めて春国岱周辺マップの看板を眺めます。
すると春国岱にはいくつかのコースがあって、①ヒバリコース、②ハマナスコース、③キタキツネコース、④アカエゾマツコースの4コースがあるそうです。
見に行きたいのは立ち枯れした木々の風景なので③、④を目指します。
早速散策を開始しますが、画像の看板にう回路とあるとおり、①の一部の木道が損傷しているそうなので迂回します。
①から分岐して、う回路から木道にもどってきました。
ヒグマの案内看板があり、そういえばこの時期いなくはないよなと思いだします。
春国岱は3つの砂丘から成っているそうで、いままで歩いてきた海側の部分が第一砂丘と呼ばれているそうです。
そこから木道で第二砂丘に渡ります。
ほどなくして④のコースとの分岐点に至るのでここを右折します。
右折後すぐに木道が終わり、直に地面を歩きます。
湿地帯ですので、所々ぬかるんでいるところがありました。
訪問する際は多少汚れても良い靴が良いかもしれません。
③の終点です。
看板によると、遠方に世界でも珍しい砂丘上のアカエゾマツの純林がみえるとのことです。
先ほどの分岐まで戻り、お次は④へ。
見たかった立ち枯れした木々の風景がそこにはありました。
この世の果てというか、まるで木々の墓標を歩いているようです。
この場所について形容するならと後日思い浮かんだのが、あの世の世界でした。
お線香が燃えてぽとりぽとりと落ちていくような景色が立ち枯れした木々の姿で、いま歩いている木道は道しるべ。先ほど渡った第一砂丘と第二砂丘の間は三途の川のようでした。
読んでくださっている方がこの表現をどのように受け取るかはわかりませんが、つまりは春国岱がそれほどこの世離れしている神秘的な場所ということです。
強風の被害にあったのでしょうか。
木が根こそぎ倒れています。
森林の中へと入っていきます。
現在位置はわかりませんが恐らく第三砂丘のあたりと思われます。
しかし先ほどのヒグマの看板の件もあり、何か嫌な気配がするので、今回は終点までは行かずに引き返しました。
再び海側に向かって来た道を戻ります。
①との分岐点まで戻り、そのまま北上。気づくと②に入っており、芝生のように見えているのは恐らくハマナスになります。
季節が変わればお花が見られるのでしょうか。
右側に目をやると、完全に砂に埋もれたシュールなテトラポットと、奥にはオホーツク海が見えました。
学生時代に学んだ四つの海がこれをもって全てようやくみられたということになりました。
、、とこの辺りで時間切れ。
ということでバス停に戻っていきまして、東海バス停から中標津空港までのバスに乗りこの場を離れました。
見どころたくさんの春国岱に行ってみよう
ということで今回は春国岱に出掛けたときの模様を記事にしてきました。
この世の果てのような神秘的な風景に出会えてよかったなと思いました。
また機会を見つけて再訪したいと思います。
※最新の情報にご注意ください。
最後までブログを読んで頂き、ありがとうございました。
フォローお願いいたします
▽