北海道でのサイクリングに興味はあるが、次のようなことでお悩みの方はいらっしゃるのではないでしょうか。
- 変速なしのママチャリで数日間走れるのかが気になる
ということで今回は、変速なしのママチャリで数日間走れるのかどうかを、実際に変速なしのママチャリで道南を4日間かけて回った大学時代の記録とともに記事にしていきたいと思います。
※最新の情報にご注意ください。
※所要時間は参考であり、実際とは異なる場合があります。
※ご無理をなさらず、自己判断にてお願いいたします。
※北海道でのサイクリングは野生動物と遭遇する恐れがありますのでご注意ください。
結論:変速なしのママチャリでも数日間走ることはできる
早速結論ですが、ママチャリでも数日間走ること自体はできます。
ですが「変速なし」よりは「変速あり」の方がもちろん良いですし、「ママチャリ」よりは「クロスバイク」などの長距離向きな自転車を選んだ方がもちろん楽です。
私もそれをおすすめします。
ただし予算的に制約がある場合は、変速なしのママチャリは価格もお手頃な部類に入りますので、初期費用を抑えつつ旅ができるのは魅力ともいえます。
ルートの概要
©OpenStreetMap contributors
実際に変速なしのママチャリで道南を4日間かけて回った時のルートの概要が上図になります。
赤丸印が始終点を示していて、赤矢印が概ねのルートになります。
概ねのルートと書いたのは、実際には食事をしたり寄り道したりしているのを除外しているためです。
距離もあくまで目安になります。
当時の様子を振り返り
1日目:初日から難所の稲穂峠越え【江差線山側区間沿線】(木古内駅~湯ノ岱駅編)
まず始まりは木古内駅付近の町のサイクルショップで変速なしのママチャリを購入することからになりました。
購入する必要があったのは、関東から自転車を持っていく・帰るにも送料が高くつくし、レンタサイクルも近くになかったので購入したということになります。
走行開始から数分で思ったのは、道内の道の走りやすさ。
幅が広くて、信号が少ないのでとても快適でした。
将来的にこの山側の区間は廃止されることが公表されていたので、この旅はお別れの旅という意味合いを含んでいました。
なので途中の駅があるごとに立ち寄っていたのですが、吉堀駅から神明駅間にある稲穂峠は難所でした。
徐々に傾斜が高くなる道と曲道に、変速なしのママチャリでは対応できず、最終的には長々と押して歩くことになりました。
どうして変速なしのママチャリを選んでしまったのだろう、、友人共々後悔するわけですが、学生ならではの倹約事情を見れば仕方ありません。
反対にあるのは体力だけです笑
峠越えの最中はあまりに必死だったため写真がないのが残念ですが、無事越えることができ、神明駅までは上った分をやや下ることに。
風を感じて峠越えを終えた後のご褒美ともいえる下り坂を下って、神明駅で小休憩、のちに湯ノ岱駅に向かいました。
駅につくと函館方面行きの列車とともに見慣れぬバスの姿が。
どうやらこの先、宮越駅との間にある天ノ川駅という駅を模したモニュメントまでのシャトルバスのことでした。
サイクリングのほうは、お互い体力が切れてしまったので初日の活動はここまでとしました。
距離にして約25㎞。時間は3時間ほどでした。
かもめ島にあるキャンプ場を目指しました。
なお、かもめ島で過ごした様子は他の記事に書いていますので、お時間等ございましたらご訪問ください。
2日目:朝から晩まで漕ぎっぱなしの一日【江差線山側区間沿線~旧松前線未成区間沿線】(湯ノ岱駅~松前町の某公園編)
かもめ島で夜を明かした後は、湯ノ岱駅からサイクリングを再開。
昨日から気になっていた天ノ川駅モニュメントを付近にあった踏切から観察します。
今日は朝からのサイクリング。
初日は午後からだったので少しでしたが、今日は一日かけて変速なしのママチャリを漕いでいきます。
それにしてもカラッとした暑さが心地よい道南の夏の朝です。
宮越駅、桂岡駅、中須田駅と立ち寄っていき、上ノ国駅にやってきました。
我々は日本海を右手に見ながら延々と南下していくことになります。
その道中、名所の道南十二館の一つである勝山館跡へ立ち寄ることに。
広大な山城のなかを歩きながらかつてを偲びました。
さらに登ると夷王山神社と呼ばれる神社があったのでそこから日本海を眺めました。
その後は道に戻り、日本海沿いを漕いでいくのですが、途中上ノ国町と松前町との境界付近、小砂子という集落のあたりの起伏が非常に厳しかったのを覚えています。
このあたりを含め道内のひと気の少ないところはヒグマが出たり出なかったりするそうですが、この時はなんとか遭遇しませんでした。
松前町に入ると旧松前線の未成区間・廃線区間に入っていくので、所々に橋脚や隧道が見えました。
日も暮れてきたところでサイクリング終了。
夜は松前町の某公園にてテント泊しました。
距離にして約70㎞、漕いでいたのは10時間ほどになり、段々とお尻が痛くなってきました。
3日目:千軒峠を越えて再び木古内町へ【旧松前線廃線区間沿線】(松前町の某公園~木古内町の民宿編)
三日目も前日同様、日の出とともに起床。
朝食をいただいて5時半ころには海沿いを走っていました。
途中、千代の富士記念館や青函トンネル機関館を見学したりと、リフレッシュしながら淡々と北を目指します。
一つ難所だったのは、福島町にある千軒峠。
それでも交通量は多かったのでヒグマの心配はあまりなく、比較的穏やかに通過できました。
青函トンネル北海道側坑口も見学。
この日は宿に宿泊予定でしたがチェックイン前に着いてしまいそうだったので、小谷石と呼ばれる集落まで道の終点を見に往復しました。
距離は約75㎞、漕いでいる時間は11時間ほどになります。
4日目:函館山の夜景を目指す【江差線沿線】(木古内町の民宿~函館市内の某公園編)
民宿で泊ったおかげでここ2日続いていた野営での疲れを癒すも、相変わらずの日の出と共に起きた最終日。
木古内町から函館市まで平坦な沿岸を漕いでいくので、峠などがないフラットな一日になる、、かと思いきや、案外延々と平地を漕ぐのもしんどいと感じたのが最終日。
坂道であれば、下るパートで足休めができますが、平地は基本的に漕ぎっぱなしなので意識的休みを取る必要があります。
時々国道を逸れて沿線の観光地を見てみます。
なんとか函館市街地へ。
市電が見えてくるとそろそろゴールという感じです。
そして函館山を上っていくと、船舶のシルエットが見えました。
函館山の要塞も少し見学。
日が暮れたところで函館山の夜景を見て無事終了となりました。
最終日は約50㎞、漕いでいた時間は7時間ほどでした。
ちなみにこの後は函館市内の某公園に野営して、翌日朝市の朝食を味わった後、リサイクルセンターにてママチャリを買い取ってもらったのでした。
変速なしのママチャリは体力勝負なので体力のあるうちに旅行するのが大事
ということで今回は、変速なしのママチャリで数日間走れるのかどうかを、実際に変速なしのママチャリで道南を4日間かけて回った大学時代の記録とともに記事にしてきました。
できるなら変速なしのママチャリは避けた方がよいですが、これも一つの記録として少しでもご参考にしていただけましたら幸いです。
最後までブログを読んで頂き、ありがとうございました。
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