「引退車両との別れ際は決して最後まで見送らないと心に決めている話」
今回は引退車両との別れ際は決して最後まで見送らないと心に決めている話です。
引退車両というのは、近く引退が予定されている鉄道車両のことですが、最期にもう一度走っている様子を見たいということで、惜別旅行の形でしばしば旅行に出かけることがあります。
その段になって初めて出会う車両もあれば、これまでたくさんお世話になってきた車両もあります。
後者に接するときは弔いとこれまでの感謝の意味を込めて悔いのないように撮影、乗車をするのですが、ただ一つ、別れ際については心に決めていることがあります。
それは別れ際は決して最後まで見送らないということです。
読まれている方の中には、今生の別れになるかもしれないのだから悔いのないように最後まで見送るのが良いのでは、と思われる方もあるかと思いますが、私にはそれができないのです。
車両が発つより前に自身の体を先にその場から離すこと。これをいつも心がけています。
その代わりに内心思っているのは「また会う日まで」ということ。
自分でもよくわからずどういうことかと考えてみたのですが、いわゆるおまじない的なものかなと今では思っています。
別れになることを心底から受け入れたらあまりに惜しくなって、その場所をいつまでも離れる勇気が出ないから、自身の背中を後押しし、かつ上向きな方向で離れさせてくれる魔法の言葉としてこれを言い聞かせているということです。
自己中感があるしある種の回避行動にも見えますが、あくまでいつも通りに振る舞うことが引退車両に対しての私の弔いの形なのだろうと思います。
それにいつかまた違う形で出会える日のことを、心の底から期待しているからなのかもしれません。
最後までブログを読んで頂き、ありがとうございました。
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