単純に行ったことがないからという側面もありますが、かつて自身が散策した場所が本当に湖底に沈んでしまったのか自身の目で直接確認したいというのが大きかったです。
ということで今回は、湖底に水没した旧川原湯温泉駅(以下、旧駅)を訪ねた模様を記事にしていきたいと思います。
入り口の一つ道の駅八ッ場ふるさと館へのアクセス
特急列車の旅がしたかったため、今回は特急草津号にひたすら乗車します。
乗車したのは草津3号で、赤羽駅乗車時点で自由席の窓側席がほぼ埋まっており、大宮駅では全座席の8割程度が埋まるほどの混雑でした。
これで長野原草津口駅を目指します。
(こちらは別日に撮影したものです)
川原湯温泉駅は普通列車しか止まらないのになぜ途中で乗り換えないのか、それは単純に普通列車の本数が少ないからです。
本数が豊富にあれば高崎駅から中之条駅の間で乗り換えたいところなのですが、乗り継ぎの時間ロス等考えると、長野原草津口駅まで乗車してそこからタクシー移動が現実的かと思います。
タクシーは長野原草津口駅から八ッ場ダムの西側の玄関口である道の駅八ッ場ふるさと館までは2,000円程度でした。
回り方の一例を紹介
現実と過去が入り混じる一帯を散策(道の駅八ッ場ふるさと館~八ッ場ダム編)
道の駅八ッ場ふるさと館は旧駅が存在していた開業は2013年とのことで、旧駅時代にも存在していたようです。
お土産や軽食を購入して散策を開始します。
道の駅を出てすぐ脇に架かっているのが不動大橋です。
八ッ場ダム建設に伴う付け替え県道です。
かつては湖面2号橋といわれていましたが、付近の不動滝から由来して不動大橋といわれています。
眼下には八ッ場あがつま湖と呼ばれる人造湖があります。
いわば八ッ場ダムの貯水部分ともいうべきものでしょうか。
偶然遊覧船も通りかかって湖面を悠々と渡っていました。
もちろん前回訪問時には存在しえなかったものです。
碧く、深すぎる湖面を眺めながら、なんともいえない感傷的な気分に浸ります。
不動大橋を渡り切ると、由来となった不動滝の姿が見えます。
真冬の時期だったため、流路は凍結してつららになっていましたが、耳を澄ますと水の流れる音が聞こえるので、奥の方ではきちんと水が流れているようでした。
対向の歩道からは川原湯温泉駅(新駅)が見えました。
両端をトンネルに挟まれた山間の駅です。
帰りはこの駅から帰るので立ち寄らず、そのまま県道を歩きます。
途中、移転後の新温泉街もこの県道沿いにありました。
不動滝から2.5kmほどで八ッ場ダムの入り口に到着しました。
ゲート付近には遊歩道の看板があり、かつての川原湯を指し示していました。
無論、記載の川原湯は湖の底です。
こうして探してみると移転前の標識などが意外と残っています。
八ッ場ダムから一帯を眺めます。
少し前の地図を見るにこの辺りに人々の暮らしがあったようです。
最近雪があったのか敷地内は雪道になっていました。
帰り道は湖畔沿いの道を歩きます。
帰路の途中に、旧駅付近を望む(八ッ場ダム~川原湯温泉駅)
そしてようやく近くで見られたのが、当時、見上げるほど高い位置にあった八ッ場大橋の姿。
旧駅から見上げた時はおばけのように巨大な印象を受けたものです。
現在地からはその橋すらもやや下方に見えています。
ということは写真右下あたりが旧駅と思われる場所です。
駅のあった場所も、郵便局のあった場所も本当に水没しているんだなと思いました。
何度か訪れた自身の立っていた場所が水没しているという正直寂しい部分もありましたが、自身の目で確認出来たので満足でした。
帰りは新駅から普通列車に乗車して帰宅の途につきました。
今昔を体感できる魅力的な場所
今回は湖底に水没した旧川原湯温泉駅跡を訪ねたときの模様を記事にしてきました。
かつて自分が立っていた場所が本当に湖の底にあることを実感し、得も言われぬ感傷的な印象でしたが、観光として訪れるには閑静で魅力的な場所でした。
また機会を見つけて再訪したいと思います。
【訪問した場所】
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